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研究内容
貝類(軟体動物)は,現在最も繁栄している生物のグループの1つであるとともに,化石として最も多産する大型生物である.従って,生物学のみならず古生物学の研究に質・量ともに最高の材料を提供している.これら貝類を材料として,現在以下のような研究を進めている.
1.化学合成化石群集の解析
1970年代に深海から発見された化学合成群集は極めて興味深い研究テーマである.化石の化学合成群集は,地球環境に大きな影響を与えるメタンの地下からの放出の証拠であり,地球の炭素循環を知る上で大変重要である.特に日本の化石群集は,浅海域から産出すること,明確な時間的消長を示すこと,第四紀という現在に直結する時代から産出することなどの特徴を持つ.これらの特徴を生かし,地球環境の変遷と化学合成化石群集の消長を明らかにしつつある.
房総半島(川谷)の化学合成化石群集(約70万年前).Majima et al., 2005, Fig. 4 より.
三浦半島(瀬上)の化学合成化石群集(約160万年前).Majima et al., 2005, Fig. 5 より.
\(^O^)/露頭のスケッチはこうやって作られたのじゃ\(^O^)/

宮崎県(新冨町)の化学合成化石群集(約200万年前).Majima et al., 2005, Fig. 6 より.
2.新生代の貝化石を用いた分類学,系統学,進化古生物学
自然科学の基礎的分野である系統分類学を,現生と化石の標本を用いて進めている.分類学は一般に考えられているような停滞した地味な学問ではなく,常にほかの生物学分野の成果を吸収しながら発展するダイナミックな学問である.また正当な分類とは,生物進化を正しく反映しなければならない.
形態レベルの生物進化を時間的尺度を用いて,検討できる唯一の材料である化石を用いて,生物が時間の推移によって,どのように形態を変化させているのかを追求している.また生物的情報量の多い現生種の知識を化石に応用して,過去の生物を復元している.

掛川動物群の絶滅ツメタガイ類の形態変異と異時性.Majima, 1989, Text-figure
7より.

日本のタマガイ類のレンジチャートと系統関係.Majima, 1989,
Text-figure. 8 より.
3.新生界の地層中の貝化石の化石成因論
地層の堆積構造から過去の堆積環境を復元する堆積相解析の手法を用いて,化石の成因を追求する.この分野はTaphonomyと呼ばれ,現在アメリカやドイツなどの研究者によって,積極的に研究が進められている.最近のTaphonomyの研究成果によって,我々の化石に関する見方は劇的に変化しつつある.

掛川層群(静岡県)の貝殻密集層の貝殻配列.間嶋・本目,1993,Fig. 7より.

大桑層(石川県)のキリガイダマシガイ類の地層中での配列
\(^O^)/化石を地層ごとブロックとして採集してしまうのだ\(^O^)/
中期中新世初期の温暖性貝類と寒冷性貝類の混合海域−中部北海道フラヌイ層を例として−
(地質学雑誌で公表)
内村・間嶋,1992,Fig.2より.
貝化石の基づく土方層(静岡県)の古水深解析
(地質学雑誌で一部公表)
間嶋ほか,1990,第2図より.
静岡県の掛川層群大日層の貝殻集積層−その内部構造と起源−
(地質学雑誌で公表)
間嶋・本目,1993,Fig. 7より.
日本産リュウグウボタルガイ類(軟体動物腹足類)の系統分類学的研究
(貝類学雑誌で一部公表)
Majima et al., 1993, Figs. 3, 4より.
宮崎県高鍋市の宮崎層群高鍋層の古環境解析
(古生物学入門で一部公表)
間嶋・池谷,1996より.
石川県の更新統大桑層産キリガイダマシ類(軟体動物腹足類)のヘテロクロニー
中部更新統上総層群柿ノ木台層外側陸棚相の化学合成化石群集
(地質学雑誌で公表)
柴崎・間嶋,1997,Fig. 13より.
鮮新統幌加尾白利加層(鮮新統沼田町)の貝殻集積層の解析
(地質学雑誌で公表)
中島・間嶋,2000,Fig. 3より.
外側陸棚相の冷湧水性化学合成化石群集−下部更新統上総層群小柴層の例−
(地質学雑誌で公表)
舘・間嶋,1998,Fig. 9より.
貝化石の産状と時間平均化−高知県の鮮新統穴内層の例−
石川県の更新統大桑層の貝殻集積層の解析
長野県北部鮮新統荻久保層より産出した化学合成化石群集
An outer-shelf cold-seep assemblage in forearc basin fill. Pliocene Takanabe
Formation,
(Paleontological Researchで公表)
池田ほか,2003, Fig. 3より.
A slope to outer-shelf cold-seep assemblage
in the Plio-Pleistocene Kazusa
Group, Pacific side of central
(Paleontological Researchで公表: 日本古生物学会論文賞受賞)
Kitazaki and Majima, 2003, Fig. 3より.
卒業・修論研究に関する考え方.
基本的に学術雑誌に公表できる程度の内容になることを目指している.研究は論文にならないと意味がないし,また論文になるような研究は手抜きが出来ないので必然的にしっかりした内容になるからである.上に書いたこれまでの卒業研究や修論研究のテーマの後に括弧で示したように,幾つかの研究は学会誌に公表することができた.私の行っている古生物学や堆積学の分野では卒業研究や修論研究でも努力すれば独力で学会誌に成果を公表できる程度にまで研究内容を高めることが可能である.
最近の活動風景など
横浜市港南台の化学合成貝化石群集の調査
岐阜県瑞浪市の瑞浪層群の調査
多摩川河川敷における巡検
ゆめ蛤和名総索引 by 間嶋・土田
堆積学研究会の丹沢巡検
掛川巡検
実験古生物学(必見じゃ\(^O^)/)
調査中に偶然出会った日本で最も有名な人達
別府湾調査
宮崎ボーリング調査
高鍋層の化学合成化石群集の新露頭
\(^O^)/甲田君,優秀ポスター賞受賞\(^O^)/
房総半島ボーリング予備調査(第1弾)
科研集会での試料検討会
Philippineで化学合成化石群集発見される(゚o゚)
化学合成化石群集の巨大ブロック,科博に運ばれる\(^O^)/
宮崎県高鍋層の野外調査
(^○^)北海道巡検(^○^)
房総半島ボーリング予備調査(第2弾)
フィリピン,レイテ島の化学合成化石群集調査
研究指導者(亀仙人レベル)
北里 洋(独立行政法人海洋研究開発機構海洋・極限生命圏領域) マジ研単細胞部門最高顧問
亀尾浩司(千葉大学海洋バイオシステムセンター助手) マジ研ナンノ化石部門最高顧問
大河内直彦(独立行政法人海洋研究開発機構地球内部変動研究センターグループリーダー) マジ研化学化石部門最高顧問
中島 礼(独立行政法人 産業技術総合研究所) マジ研成長線解析部門最高顧問
研究員(界王神レベル)
研究生(界王レベル)
博士後期3年生(神レベル)
博士後期2年(ピッコロレベル)
博士後期1年(ポポレベル)
博士前期2年(クリリンレベル)
博士前期1年(修行中)
学部4年(卒業中)
卒業生
中井咲織
大西良亮
熊谷航
松島紘子
北崎朋美
ほかのページへのリンク
地学教室ホームページ
横浜国立大学ホームページ
海外の古生物学関連のサーバー
2010.6.1更新
このページは間嶋研究室の教官と学生が試験的に作成、運用しているものです。
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